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21.12.12
マヤ暦
記念に
【12月21日 AFP】
古代マヤ文明の長期暦は21日に終わり、新しい時代が始まる。この時期に世界が
滅亡すると考える人たちもいて、世界各地で話題を呼んだ。図はマヤ暦について
解説したもの。(c)AFP
マヤ文明も高度と言われて・・・
文明と付くところは
そこで文明が終わっちゃうんだよね
その先を見極めた結果なのか
今後そこから始まる文明、文化を受け入れられないのか
マヤの子孫が大変なのも、考えさせられます
【12月20日 AFP】5200年に及ぶ古代マヤ文明の「長期暦」が21日に区切りを迎えるに
あたり、それを祝う者も「終末の日」だと信じる者も、世界中の目がかつて繁栄した
古代文明に注がれている。しかし、現代のマヤ人の窮状は話題にされそうにない。
絶頂期には南北米大陸で最も豊かな文化を誇っていた古代マヤ文明。その子孫に
あたる中米やメキシコのマヤ人は、差別や搾取、貧困に苦しんでいる。
■奴隷とされたマヤ人、今も社会の末端に
「先住民系の人々は常に安価な労働力だとみなされてきた。これが今も根強く
残っている」と、グアテマラの人類学者アルバロ・ポップ(Alvaro Pop)氏は指摘する。
同氏は国連(UN)の「先住民問題に関する常設フォーラム(Permanent Forum on
Indigenous Issues)」の委員だ。「彼らは道具だとみなされ、公共政策の対象だとは
考えられていないのだ」
マヤ文明がが頂点を迎えたのは紀元250~900年で、1200年頃には衰退し始めた。
それから300年後のスペインの植民地時代、マヤ人は自分たちの土地を奪われ、貧困に
陥った上に奴隷とされた。
現在、マヤ人の直系子孫は2000~3000万人がメキシコ南部、ベリーズ、ホンジュラス、
エルサルバドル、グアテマラなどにいると推計される。
メキシコでは1994年、社会的窮状と搾取による苦しみからチアパス(Chiapas)州で
反政府組織サパティスタ国民解放軍(Mexican Zapatista Army for National Liberation、
EZLN)が創設され、その悲惨な境遇に世界の関心を集めた。
グアテマラでは、マヤ人は社会の末端に追いやられ、教育や保健医療といった
基本サービスの利用も制限されている。人口1430万人の半数近い42%が先住民系だが、
その貧困率は80%にも上り、国連開発計画(UNDP)によれば、先住民系の子どもの
10人に6人は栄養不良で、乳児は1000人に40人という高い割合で死亡している。
■内戦で村ごと消される
マヤ人が最も大きな犠牲を払ったのは、グアテマラ内戦(1960~96)だろう。政府軍と
左翼ゲリラによる内戦中、先住民コミュニティーでは600件を超える大量虐殺が記録され、
数万人が難民となってメキシコ南部へ逃れた。特に、エフライン・リオス・モント(Efrain
Rios Montt)将軍の独裁政権下(1982~83)では「焦土作戦」の下、マヤ人の村々が
一掃された。
この国家による抑圧のさなかに登場したのが、マヤ系先住民の人権活動家リゴベルタ・
メンチュ(Rigoberta Menchu)氏だ。先住民虐殺を激しく糾弾したメンチュ氏は、1992年に
ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞した。
メンチュ氏はAFPの取材に「内戦が、先住民系を物理的にも精神的にも掃滅する
口実として使われた」と語った。「焦土作戦」によって先住民らはさらなる貧困へと
突き落とされたという。
■土地から追われる先住民たち、今も続く苦難
現在も、先住民系の人々が故郷とする地域には、政府の「麻薬との戦い」の一環で
軍部隊が入り込んでいる。そして水力発電、鉱山採掘、農業開発といった各プロジェクトが
再び先住民たちを彼らの土地から追放している。
ホンジュラスでは、化粧品や加工食品の主要原料とされるパーム油需要の増加によって、
プランテーション所有者と土地なし農民の間の土地紛争が激化している。
(c)AFP/Henry Morales
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