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26.6.13

ブータン





【6月26日 AFP】そこは「最後の理想郷」として知られている──美しい自然と仏教
文化あふれるヒマラヤ奥地の国、国民の幸福が経済成長より重視される所。
 だがそのバラ色の評判に、ブータン王国の都市に暮らす若者たちは迷うことなく
異議を唱える。
「人びとが幸福でないことは見てとれる」と、ソーシャルワーカーのジグメ・ワンチュクさん
��24)は語る。薬物依存から立ち直ったワンチュクさんは、首都ティンプー(Thimphu)にある
薬物依存の若者たちの相談所で働いている。
「私たちはとても多くの課題に直面しており、多くの人が苦しんでいる」
■薬物乱用、アルコール依存、犯罪率上昇
 飲酒、特に米の自家醸造酒は長らくブータン文化の一部だった。だが、国家統計局の
昨年の報告書によると、アルコール性肝疾患がティンプーの主要病院における死因の
上位を占めるようになった。
 また、何世紀もの間にわたって世界で最も孤立した国だったブータンが近代化するにつれ、
若者による薬物乱用、特に調剤の乱用が大きな問題になってきている。
 ブータンは1974年に初めて外国人観光客の入国を認め、1999年に初めてテレビを、
2008年に初めて民主主義を認めた。
 今でもブータンは外国人に別世界のような印象を与える──職場や学校へ民族衣装で
通う人びと、息を呑むような景観に点在する僧院やマニ車、政府庁舎として使われる古い要塞。
 だが、伝統社会の網の目は、ほつれ始めている。
「犯罪率は年々高まっている。空き巣や強盗などは10年前にはほとんど無かった」と、
ダンバー・K・ニロラ(Damber K. Nirola)氏は語る。人口75万人足らずのブータンに
2人しかいない精神科医の1人だ。
「現在直面し、今後ますます大きくなるであろう最大の問題は、失業だ。失業とともに、
薬物とアルコールの問題も来る」
■「国民総幸福量」と現実のギャップ
 こういった問題が、「国民総幸福量(Gross National Happiness、GNH)」を
トレードマークにしている国で起きていることは、意外かもしれない。
 GNHは、用語としては1970年代に先王の即席の発言で決まり、その後、本格的な
開発モデルに発展した。
 国民総生産(GDP)を重視する諸外国と異なり、ブータンのGNHは、環境と文化を
守り、良き統治を目指し、持続可能な社会・経済の発展を追求するものだ。精神と
物質の両方の豊かさのバランスを取ろうというこの観点は世界の注目と称賛を集めた。
 だが、GNHの基本コンセプトはブータン国内でも支持されているものの、その
実際の運用には疑問も投げかけられている。
「この国の問題を見る限り、GNHがこの国にあるとは思えない」と、学生のジャミャング・
ツェルトリムさん(21)は語る。
 ツェルトリムさんの最大の懸念は、多くの人と同じく、ブータン国内に若者向けの
望ましい雇用がないことだ。しかもブータンの年齢中央値は26歳。今後さらに
多くの人びとが生産年齢に到達する。
 公式には、ブータンの失業率は2009年の12.9%から、2012年には7.3%に
減少しているが、この統計には疑問の声も上がっている。
 民間事業が発達していないことから高学歴のブータン人向けの事務職はごく
限られている。一方で、成長する建設産業での手仕事は、国境を越えて来るインドの
労働者が大半を担っている。
「雇用の需給がマッチしていない」とニロラ医師は語り、若者層が農業をしなくなっており、
高齢者が農業を続けていると付け加えた。
 問題の背景にあるのは、ブータンが隣国インドに投資、支援、輸入で大きく
依存していることだ。昨年、過剰な需要の結果、ブータンはインドルピーが枯渇し、
結果として大規模な信用危機が起きた。
 この経済危機のピークは、ちょうどジグメ・ティンレイ(Jigme Thinley)首相が
ニューヨーク(New York)の国連(UN)会議で幸福哲学を説いていたころ訪れた。
「このとき、多くの人がGNHを厳しく非難するようになった。私たちの政府首脳陣は
ブータン国外でGNHを紹介することの方に興味があるのだ、とね」と、ブータニーズ
��Bhutanese)紙の編集者、テンジン・ラムサング(Tenzing Lamsang)氏は語る。
 ラムサング氏は、GNHが「高度に知的な」コンセプトとしてエリート層の支持を
獲得する一方、国民の大半からは十分な支持が得られていない中で、政府首脳陣は
悪化する国内問題を「見ないふりをする」ようになったのだと指摘する。
 一方、GNH指標を考案したシンクタンク「ブータン研究センター(Centre for Bhutan
Studies)」の研究者、ペマ・ティンレー(Pema Thinley)氏は、「ユートピア国家」を
求める非現実的な期待により、GNHが不公平な非難を浴びていると反論する。
「GNHはブータン国民全体の目標であり、達成しようと目指しているものだ。現時点で
ブータンがGNHを達成したとは誰も言っていない」とティンレー氏は語った。
(c)AFP/Rachel O'BRIEN
日本のマスコミチョンの扱いが酷くてね
やっぱり、鎖国がいいかと。。。
観光客はいい時も悪い時もあるから
法改正はしないとね
まだまだ目標にしているなら、さらなる躍進を。。。
世界を知ったからって、同調することもないし
世界を知らない方が、国民は幸せな時もあるし
GNHは、奥深い

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お、お、オスプレイ

 Environment:2016年12月20日 16時12分の記事  やっとこの記事に、、、 あ、アスカが不起訴だってね お茶入れたということと言い、最新アルバムお待ちしてます って文面や行動がそもそもおかしい あ、お茶入れたのは警察に対しての嫌がらせかね。本当だったら それか...